以前は、それこそ後味の悪い問題作なんかも含め、いろいろと映画を見てました。
今思うと、そういう作品は何も知らない若い時期にこそ見ておいて良かったし、あり余るエネルギーでその鑑賞にも耐えられたのかなと思います。
今は、それこそ現実だけでもお腹いっぱいなのに、フィクションの凶悪事件やミステリーにまで回す気力ないです。
本当に大切なのは、物語のプロットに一喜一憂することじゃなく、程度の大小はあれ、メタファーで描かれる現実問題に対峙することですよね。
毎日をやり過ごすことに汲々として、ミイラ取りがミイラになってしまったら、本当に希望がなくなってしまいます。
いろいろ見逃し放題のチョロい奴、ましてみんなで渡れば怖くない人になってはいけないですね。
幻滅する日々のあれこれにあって、無気力に苛まれても、そんな時はいざという時に現実で切り込める、そんな底力を充電していると思いたい。
鍵になるのは感謝なんだろうなと思います。
いろいろ残念ななかにもある有難いこと、それに気づく感度を鈍らせないことが、自分を守ることにもつながる気がしています。