始めにいい目をみてしまうと、その後の失望が強烈に感じる。
個人では20代の若さ、国レベルだとかつての高度成長・バブル期、こういう「古き良き時代」が現状を正しく認識できない原因になっているとしたら?
この前ふと感じたことです。まぁ、理屈としては当たり前のことなんですが。
でも、自分事としてこうした状況を客観視し、乗り越えていくのって思う以上に難しいんでしょうね。
国民の平均年齢が上がり「失われた20年」を更新し続ける日本の閉塞感の裏に、個人・国レベルの両方で「ボーナスステージ・ノスタルジー」のような感覚から抜け出せない状況があるように思います。
若いだけでチヤホヤされる、若々しい外見や体力もあり、いろいろ分からない、できなくても許される20代前後。
正社員になって定年まで会社に通えば給料が上がり、普通預金や定期で貯金しておけば老後も安泰だった、高度成長・バブル時代。
「まぁ、前が楽勝過ぎたよね」と腹落ちするところまで行ければ、少しは違っていると思うんです。
それを出来ない人たちが今だに国の舵取りをしている、それが元凶なんでしょうね。
頭で分かっても感情がついていかないこともある。それは仕方ないとしても、だからと言ってそのままでいるわけにもいかないわけです。
体の老化はともかく、お金に関しては今やありとあらゆる選択肢があり、それを解説する本や動画、セミナーがあります。NISAやidecoといった税制優遇策もあります。
それでも、昔が異常に楽勝すぎたということが腹落ちできていないから、政府の投資支援策に対して陰謀論なんかが出てくる。。
成熟、柔軟さとは?
若さへの執着を助長するメディア、SNSの洪水にあって、大人に問われているのは、むしろそちらのほうなんだなと感じます。